インテル・ミラノ(イタリア)が3-3でベンフィカ(ポルトガル)と引き分け、2戦合計5-3で準決勝進出を決めた。

4強入りは優勝した09-10年以来、13季ぶり。準決勝は宿敵ACミラン(イタリア)との「ミラノダービー」になる。初優勝を狙うマンチェスター・シティー(イングランド)は、1-1でバイエルン・ミュンへン(ドイツ)と引き分け、2戦合計4-1で3大会連続のベスト4進出を果たした。

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近年、欧州の舞台で結果を残せていなかったイタリア勢が大躍進だ。前日18日に4強入りを決めたACミランに続き、インテル・ミラノがベンフィカと打ち合いの末に引き分け、2戦合計で13季ぶりの準決勝進出を果たした。

第1戦を2-0で勝利していたインテルはこの日も22年W杯カタール大会優勝メンバーのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが1ゴール1アシストをマークする活躍で、後半33分までに3-1と2点をリード。終了間際に立て続けに2点を奪われてドローに持ち込まれたが、2戦合計5-3で余裕の逃げ切りを果たした。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチのマルティネスは3月5日レッチェ戦以来のゴールに「とても重要な目的を達成することができた。長い間、得点していなかったので、チームの助けになれてうれしい。得点できないときでも、いつもチームを助けようとしている」と胸を張った。インザーギ監督も「本当に幸せだ。インテルにとって重要な夜になった。我々はトップクオリティーのチームと180分間素晴らしい試合をしたんだ」と喜んだ。

ベスト4に複数のイタリア勢が進むのは、ユベントスを含む3チームが残った02-03年シーズン以来、20季ぶり。準決勝はその時と同じミラノダービーとなる。マルティネスは「特別な試合になる」と気合を込め、インザーギ監督も「準決勝進出は夢だったが、現実になった。全力で戦う。ここまで勝ち進んだ選手を誇りに思う」と選手たちをたたえた。

三浦知良や中田英寿が挑戦したころ世界トップのリーグだったセリエAは現在、プレミアリーグやスペインリーグに差を開けられた。しかしインテルやACミランの活躍で、再び世界中からの注目を集めはじめた。