レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が、敵地のオサスナ戦で今季7ゴール目を決めた。1-0の後半18分から途中出場し、45分に試合を決定づける追加点を奪った。来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内となる4位につけるチームの貴重な勝ち点3に貢献した。次節は5月2日に前所属のレアル・マドリードと対戦する。

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久保らしい1発だった。ペナルティーエリア内の右よりでMFミケル・メリーノからパスを受けると、DFと対峙(たいじ)。左足でボールをわずかに動かし、コンパクトに振り抜いた。対応しようと足を出した相手の股を抜き、GKの伸ばした手をはじきゴールへ。一瞬の動きで仕留めた。

「2点目でチームに落ち着きを与えられた」。敵地に駆けつけた大勢のサポーターからの耳をつんざく大声援を全身に浴び、心地よさそうに笑みを浮かべた。

ベティスとの上位勢対決となった前節から中2日の過密日程。疲労も考慮されてか2試合ぶりのベンチスタートだった。アルグアシル監督からは「サイドでプレーすれば今日は君の日だから得点できる」と言われてピッチに送り出されたという。その予言を明かし、「本当にそうなった。監督には感謝したい」と続けた。

ボールの置き位置をずらしての股抜きシュートは真骨頂。21年6月にはU-24日本代表としてジャマイカ代表と対戦し、DFとGK合わせて4人の股を抜く衝撃の1発を決めている。「1人目は狙ったけど、あとはただの偶然。全部狙っていたら人間じゃない」と振り返ったが、「足を出させて股抜きというのは自分のパターンの1つ」と胸を張る。スペインに渡っても、変わらない切れ味でゴールネットを揺らしてみせた。

この日でまた1歩、来季の欧州CL出場へ前進した。「ホームの試合をあと4つ残している。(CLという)夢を見る権利はある」と充実の表情を浮かべた。一方で、残り6試合となったリーグ戦へ「戦い続けなければならない」と強い覚悟を示した。

Rマドリードやバルセロナ、アトレチコ・マドリードと上位勢との試合が残っている。手に汗握る終盤戦を戦い抜いた先に、欧州最高峰の舞台が待っている。(高橋智行通信員)