レアル・ソシエダード(スペイン)の日本代表MF久保建英(22)が、敵地でのベンフィカ(ポルトガル)戦で初のMVPに輝いた。右ウイングで先発。クロスバー直撃のミドルシュートを放つなど、脅威となった。欧州チャンピオンズリーグ(CL)初ゴールこそ持ち越しとなったが、存在感を示して大会2連勝に貢献した。
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久保から2得点が生まれていてもおかしくなかった。前半34分、ペナルティーエリア内で放ったシュートは相手の肘付近を直撃。味方とともにハンドによるPKをアピールも、VARで判定は下されなかった。後半22分には右サイドからカットインして左足で強烈ミドル。得意の形だったが、シュートはクロスバーに直撃した。それでもMVPに選ばれ、試合後のインタビューでは「決まっていれば僕が王様だったけど」とちゃめっ気たっぷりに勝利を喜んだ。
地元紙ノティシアスデ・ギプスコアはこの日の久保について「6回以上のチャンスを生み出す圧倒的なパフォーマンス」と評価。「プレーするたびに(敵地の)スタジアムを沈黙させた。まるであらゆる場所を刺すスズメバチのようだった」と評し、9点(最高10点)をつけてチームのベストプレーヤーに挙げた。
試合はMFブライス・メンデスの1点を守り切って勝利。久保は後半31分にベンチに退いた。日本選手で10人目となる欧州CLでのゴールはお預けとなったが、いつ記録してもおかしくない好調ぶりだった。「すべてにおいて僕らが上回っていた。ホームでもここでやったような試合をすれば、1次リーグを突破できると思う」と、決勝トーナメント進出の可能性が高まっていることを口にした。
チームは10季ぶりの挑戦となった欧州CLでここまで3試合を戦い、2勝1分け。好成績を残しており、昨季準優勝のインテル・ミラノと勝ち点7で並びながらも、得失点差でD組首位に立つ。次戦は11月8日、ホームで相手は再びベンフィカ。同僚のDFパチェコは久保を「彼が触れたボールはすべて危険なものになる」とたたえた。絶好調男が、次こそゴールネットを揺らす。

