レアル・ソシエダード(スペイン)の日本代表MF久保建英(22)が、クラブ初の首位通過に導いた。敵地インテルミラノ(イタリア)戦で後半41分までプレー。0-0で引き分け3勝3分けのD組1位で決勝トーナメント進出を決めた。自身のCL初ゴールこそお預けとなったものの、攻撃の中心として存在感を放った。別組1位と当たることを回避した決勝トーナメント(来年2月)の組み合わせ抽選は18日に行われる。
◇ ◇ ◇
昨季準優勝インテルミラノとのアウェー戦で、久保が真っ向から渡り合った。
「僕を経由して攻撃が生まれることが今日は特に多かった。成長を実感した」
言葉通り、守備時は5バックで引く相手に、ボールを持てば常に複数のマークにさらされた。格上から警戒されながらも後半5分、ショートカウンターからドリブルでペナルティーエリア内に進入。3人に囲まれてボールを失ったが、ゴールに迫って脅威を与えた。
後半30分には右サイドから細かなタッチのドリブルで相手2人をかわし、エリア内へ。挟まれて転倒。思わず主審もPKとしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で久保のシミュレーションとなり、反対に警告を受けた。「PKだと思って倒れたけど、映像で見たら僕が(相手の足を)踏んでいた」。そう苦笑いしたが、強豪も手を焼くキレだった。
「(1次リーグ)6試合を通して、みんないいパフォーマンスができて良かった」。そう強調したように1位通過の価値は高い。決勝トーナメント1回戦で他組の1位とは当たらないため、マンチェスターCやRマドリードといったCLの上位常連チームとの対戦回避が確実に。久保、クラブともに初挑戦となった欧州最高峰の舞台で、この上ない形の突破劇を上演した。
18日の組み合わせ抽選をへて、来年2月にラウンド16が始まる。「できるだけ上にいくことがチーム、個人の価値を上げることにつながる」。野心を胸に、猛者の中の猛者がしのぎを削る領域に足を踏み入れる。

