[ 2014年2月20日1時15分 ]スノーボード女子パラレル大回転決勝2回目で滑走する竹内智香(共同)

 スノーボードはスキー競技の1つとして1998年長野冬季五輪で採用された。これまで日本はハーフパイプ(HP)が注目されたが、速さを競うアルペン系のパラレル種目で竹内智香(30=広島ガス)が4度目の挑戦で銀メダルを獲得した。自国開催の長野五輪に向けて手探りで始まった強化が、ようやく実を結んだ。

 長野五輪は単純にタイムを競う大回転が行われた。スキーとの違いを出すため、2002年ソルトレークシティー五輪から2人が並んで滑る対戦形式のパラレル大回転に姿を変えた。ソチ五輪では旗門の間隔が狭いパラレル回転が加わった。

 長野五輪に唯一出場した女子の上島しのぶは15位。低迷が続き、前回大会までメダルどころか入賞もなかった。その上島が日本代表コーチを務め、まな弟子の竹内が悲願を達成した。