<陸上:アジア選手権>◇4日目◇13日◇中国・広東奥林匹克体育中心(広東オリンピックスタジアム)

 男子走り高跳び決勝で醍醐直幸(28)は2メートル20を3回失敗し、2メートル15で6位に終わった。

 気温が15度近くまで下がったなかで始まった男子走り高跳び、醍醐は最初の2メートル10こそ余裕を持ってクリアしたが、続く2メートル15は3回目に超える苦しい状況。「体の状態は悪くなかったし、中国へくる前に2メートル20を跳んできたので流れは悪くなかったが、そこからの調整がうまくいかなかった」と言うように、2メートル20も踏み切り位置が定まらず、体は上がりながらもバーに尻や脚を引っかけてしまう跳躍になってしまった。「9月のスーパー陸上から試合をしてないので、高い高さでの跳躍ができていなかった。高さを意識して跳んでいるので、体は浮き上がるが前に進まずに止まってしまう状態になっている」と自己分析した。

 昨年の北京五輪と今年の世界選手権を終えて痛切に感じたことは、「海外で結果を出さなければ話にならない」ということだ。その目的を果たそうとこの大会へ臨んだのだが、残ったのは無念さだけだった。「今年は春先にいい滑り出しをしながらも、アキレスけんの痛みで崩れてしまった。ケガをしないでうまく流れをつくり、試合にピークを合わせられるいようにしないとダメですね」と、今後へ向けての課題を語った。