青学大を2連覇に導く1区での快走を評価され、久保田和真(4年)が、大会の最優秀選手(金栗賞)に選出された。1時間1分22秒は佐藤悠基、渡辺康幸に続く歴代3位のタイムでの区間賞で、完全優勝を果たしたチームを勢いづけた。同じ熊本県出身の大津顕杜(東洋大)が4年時に受賞した姿にあこがれており、「ぜひ目指したいと思っていた。本当にうれしい。4年目に取れて幸せ」と優勝と二重の喜びに浸った。

 出雲、全日本に続く区間賞で個人の「3冠」も日本人では5人目となった。女性人気も高い22歳は「将来的には居酒屋をやりたい」という夢も持つが、まずは「実業団に入って、時間がかかっても、マラソンにチャレンジしたい」と20年東京五輪を視野に入れている。来春には郷里に近い九電工に進み、さらなる飛躍を期す。