アテネ五輪女子マラソン金メダリスト野口みずきさん(39)と、10度のマラソン優勝を誇る瀬古利彦氏(61)の2人のレジェンドが、男女とも不調だったマラソン界へ提言した。女子は2時間30分36秒だった清田真央(23=スズキ浜松AC)の16位が最高。95年イエーテボリ大会以来11大会ぶりに入賞を逃した。男子は2時間12分19秒の川内優輝(30=埼玉県庁)の9位で、2大会連続で入賞に届かなかった。

<野口みずきの目>

 日本勢の入賞がいなかったことは残念だが、清田選手は先頭集団35キロ過ぎまでついていき、内容を見れば頑張ったと思う。ただアフリカ勢のラストスパートは想定していたはずで、ここぞという時に動けなかった。前半で先頭集団が縦長になった時、少し後方へ離れて、追いつくことを繰り返していた。無駄な動きとなる分、疲労もたまる。