陸上世界選手権の日本代表選手たちが15日、羽田空港着の航空機でロンドンから帰国。男子400メートルリレーメンバーと男子50キロ競歩のメダリスト6人が会見した。

 400メートルリレーで1走を務めた多田修平(21=関学大)は「緊張した。世界の経験が足りなかった」と言いながらも銅メダル獲得に「結果が残せてよかった」と話した。2走の飯塚翔太(26=ミズノ)は「リオの銀メダルに続いてメダルをとれて、陸上をアピールできた」。桐生祥秀(21=東洋大)は「個人種目で出られずに悔しい思いもあったけれど、メダルがとれて良かった」と喜んだ。

 4人はともに、控えに回ったサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)と決勝メンバーから外れたケンブリッジ飛鳥(24=ナイキ)への感謝も口にした。多田が「2人の気持ちも背負って走った」と話し、飯塚は「6人で勝ち取ったメダルです」と胸を張った。予選は控えながら決勝ではアンカーを務めた藤光謙司(31=ゼンリン)は「リオはリザーブで悔しい気持ちも残っていた。リザーブとメンバーと2つの経験をすることで、6人で走っている実感があった」と話した。

 50キロ競歩銀メダルの荒井広宙(ひろおき、29=自衛隊)は「リオの銅メダルだけで終わりたくなかった。勝負の年で2位になれたのは大きい」と満足そう。荒井に引っ張られながら2度目の50キロで銅メダルの小林快(かい、24=ビックカメラ)は「荒井さんと歩けてうれしかった。でも、日本人2位というのは悔しさもある」と話していた。