日本陸連の河野匡長距離マラソンディレクターは5日、20年東京オリンピック(五輪)のマラソンの日程が確定したことを受け、新たな日程での選手をサポートする「スタッフのIDの数」を懸念した。

マラソンは従来の計画では2日に女子、大会最終日の9日に男子だったが、新たな日程では8日に女子、9日に男子となった。

配布されるIDは数に限りがある。そのため、従来の五輪では大会が先に行われる女子マラソンの担当者のスタッフIDを、大会最終日に行われる男子マラソンの担当者のスタッフに「切り替える」ことによって対応していた。しかし、東京五輪のマラソンは女子の翌日の男子と間隔が短く、「切り替える作業」の時間がない見込みという。河野長距離マラソンディレクターは「サポートスタッフのフォローはできるのか」と心配した。

札幌への移転は暑熱対策としてだった。東京では朝6時開始の計画だったが、札幌では朝7時と変わったことについては「天候については当日になってみないと分からないので、何とも言えない」とした上で、札幌の方が「太陽が上がるのが早く、気温が上がるのも早い」とも話した。時間が遅れ、ボランティアら運営役員の移動面などが楽になることに関しては理解を示す。

まだコースは決まっていないが「いい、悪いとか希望はなく、決まってからどうするか。コースの下見は春になってからでもやれる」と話した。