第96回箱根駅伝の区間エントリーが29日に決まった。上位を狙う強豪では、2年ぶりの総合優勝を狙う青学大が2区のエース区間に、1年生の岸本大紀を抜てきした。総合連覇を狙う東海大は主力を控えに回すなど、他校の出方をうかがう動き。本番前から、戦国駅伝といわれる今季にふさわしい戦いが始まった。

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東洋大の大エース相沢晃(4年)が、2季ぶりに2区のエース区間に返り咲いた。昨季の全日本から、3大駅伝で4連続区間賞。酒井監督も「留学生にも勝って、区間賞を取ってもらいたい」と期待をかける。

目指すは、東京オリンピック(五輪)男子マラソン代表に内定し、東洋大の2区の区間記録を持つOB服部勇馬の走りだ。酒井監督も「服部勇馬を超えて、24年パリ五輪にマラソンで出てもらいたい」。東洋大の不変のテーマである「その1秒を削り出せ」精神で、エースの相沢が2区で66分台をたたき出し、6季ぶりの総合優勝を狙う。