来年1月2日、3日の東京箱根間往復大学駅伝は「無観客」で開催することが発表された。それによって考えられる選手や勝負への影響は?

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箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟の日隈広至副会長は、今回の「競技会での応援等の自粛」との発表文書について、「加盟校に向けたもので、ファンの方に対するものではありません」と述べた。19日、加盟校にはメールで通達していた。加盟校が多く、一部には届かない可能性もあるため、20日にウェブサイトに掲載したという。文章には「加盟校各位」と記されている。

ウェブサイトでの公開が20日夜だったのも、これが理由。「メディア向けの発表は、余裕を持って朝刊等に間に合うように、多くは(午後)3時ごろに発表するよう心掛けています。ただ、今回は加盟校へ向けたものだったので、そうはしませんでした。(夜アップの)意図は、まったくありません」と話した。

今回の文書は加盟校に対するものとはいえ、その中には「無観客」と記されている。「一般の方にお願いをする前に、まずは当事者である加盟校や関係者に自律ある行動を求めないといけない」。箱根駅伝に関するファンへ向けた沿道のお願いは今後、具体的に内容を詰めていく。時期は未定だが、決まり次第、発表する方針という。