13年ぶり総合優勝を目指す駒大は、6区花崎悠紀(3年)が4年生以外で初となる山下り最年少の57分台を記録した。復路スタートで首位創価大と2分21秒あった差を1分8秒まで詰めて、7区花尾恭輔(1年)へタスキリレー。57分36秒という歴代3位のタイムをたたき出し、区間賞をもぎとった。花崎は高校時代、競歩で総体に出場した経歴を持ち、初の箱根路で立派な役割を果たした。

花崎のレース後の一問一答

-レースを振り返って

「季候も良かったので最初から攻めようと決めていた。湯本の駅で監督と合流するのでそこで声をかけてもらえたら体が動くと分かっていたので、そこまで攻めようと思っていた」

-前日のタイム差を見てどのような気持ちだったか

「創価までは追いつけないと思っていたが、東洋との7秒差は早い段階で抜けると思っていた。惑わされることなく、自分の走りができた」

-監督と合流してからかなり時計を見ていた

「監督に57分台で走れると言われて、自分の中で信じられなくて、本当に57分台で走れるのかと確認していた」

-下りはもともと得意か。いつから決まっていたか

「もともと下りは得意で、上りもそこそこ。1年からメンバー入ったのが6区の控え。大学入って1年の後半から準備していた」

-監督の声で体が動く。どのような力になったか

「監督にゲキを飛ばされるのはうれしくて、それが箱根駅伝らしい。体が動くだろうと思っていた。監督の存在とは第2の父。昨年、あまり調子が上がらなくて苦しい時期もあったが、監督が見捨てずに指導してくれて、ここまで連れてきてくれた」

-最後、口が開いていた

「湯本駅から苦しかったけど、次は1年生ということで、負担を掛けないようにと思った。自分のできが総合優勝の鍵だと思ったので、本当に絞り出すために走っていた」

-監督のゲキはどれぐらいはっきりと耳に入っていたか

「1回目のゲキはスピーカーで区間賞争いしていると。実際に区間賞とは開いていたんですけど、監督がそう言わないと自分が走らないと思ったのだと思いながら、やばい、やばいと思って走ってた。あと57分台いけるというのが身に染みて、心に響いた。ただその後は監督が興奮して(スピーカーを使わず)窓から声を出していたので、あまり聞こえなかった」