箱根駅伝で圧勝した青学大の主力選手がレース直前に聴く“勝負曲”はバラエティーに富んでいた。

2区を走ったエース近藤幸太郎(3年)はラッパーSEAMOの「Continue(コンティニュー)」。近藤はSEAMOと同じ愛知県出身。家族でカウントダウン公演に行ったことがあり「カッコいいな」と思ったという。「陸上を始めた小学1年生のころからの勝負曲です」と明かした。

主将の飯田貴之(4年)は女性6人組グループ、BiSHの「GiANT KiLLERS(ジャイアント キラーズ)」。「『戦え』という歌詞があるんですけど、戦うモードになります」。

昨年の箱根駅伝後にファンになったという。「アイドルだけど、かわいいとかじゃなくて、魂で歌っているような感じで。そこに心打たれて。めっちゃ上がります」と話した。

8区で区間2位と好走した佐藤一世(2年)は男女ユニット、YOASOBIの「あの夢をなぞって」。同ユニット初の有観客ライブ、12月の日本武道館公演を鑑賞した。「聴いていて気持ち良く、元気がもらえた。自分の力に変えていきたい」。箱根直前の唯一に近い息抜きにもなった。

6区を走った副主将の高橋勇輝(4年)は特定のアーティストでなく、ラップバトルものを挙げた。後輩や同学年の影響で聴くようになったという。「会場が沸く瞬間があるけど、そこでテンション上がってくる」と話していた。【近藤由美子】