シニア男子10キロは昨年2位で東京五輪5000メートル代表の松枝博輝(28=富士通)が、28分46秒で優勝(オープン参加の選手を除く)した。

先頭を走るなど積極的なレース展開を見せていたが突然、コースアウトするハプニング。「集中していて足元しか見ていなかった。やべえと思いました」。すぐにレースに復帰し、創価大・葛西との競り合いを制した。

昨年は東京五輪3000メートル障害7位で大学の後輩・三浦龍司(20=順大2年)とタイム差なしの2位だった。その三浦は体調不良により欠場した。「三浦くんと走って倒したいと思っていたがまあ、(レースに)勝ててよかったです」と笑顔を見せた。

東京五輪は予選敗退に終わった。「(五輪は)ふがいない結果に終わった。今年は世界と戦えるようにしていきたい」と意気込んだ。