男子で優勝したエリウド・キプチョゲ(37=ケニア)が、優勝会見で世界平和を訴えた。

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この日のレースの感想などを口にしたあと、司会者が会見を締めくくろうとしたところで、自ら会見を延長。「ひとつに団結し、平和をもたらしましょう。それができるのはスポーツしかない。いま世界は困難な状況にあるが、ロシアとウクライナの戦闘など打ち負かしましょう。結束して、団結して、解決策を見いだす。我々が問題を解決するグループになりましょう」と力説した。

この日のレースについては、「本当にハッピー。再び日本にくることができてうれしい。去年金メダルを取ってまた勝てて本当にうれしい。東京都民の方に感謝している」と話した。

本来なら昨夏に東京五輪で都内を疾走するはずだったが、暑さ対策のため札幌にコースが変更された。「去年からまた東京に戻ってくると約束していた。多くの人にインスピレーションを与えられた。結束し、団結すればということを伝えられたと思う」とうなずいた。

 

◆エリウド・キプチョゲ 1984年11月5日生まれ、ケニアのナンディ・カウンティ出身。5000メートルで03年世界選手権パリ大会金メダル、04年アテネ五輪銅メダル、07年世界選手権大阪大会銀メダル、08年北京五輪で銀メダル。12年よりマラソンに転向し、16年リオ、20年(21年開催)東京で金メダル。167センチ、52キロ。