大学3大駅伝の初戦となる出雲駅伝は10日、6区間45・1キロで行われる。

9日の監督会見で、前年度の箱根を制した青山学院大の原晋監督は「久しぶりに大激戦の出雲。ワクワクをお届けできる大会になるのでは。優勝目指して頑張りたい」と切り出した。

壇上に並んだのは青山学院大、順天堂大、駒沢大、東洋大、東京国際大、中央大、国学院大の7大学。優勝候補筆頭はおらず、駒沢大の大八木弘明監督も「今回は戦国駅伝だ。どこが勝つか分からない。ブレーキしたところが負けだな」と呼応した。

会見に臨んだ7大学の指揮官が、展望以外で一致したのは「風」。天気予報では西風が強く吹くことが濃厚で、出雲大社をスタートしてから3区までは追い風、4、5区は特に向かい風になる。

そのため、各校がエース級を配置したのは3区。原監督は「ここで置いていかれか、前にいくかで、ある程度の順番が分かる」と見通した。ハイペース予想の前半戦から振り落とされない事が優勝の条件になりそうだ。

昨年初出場初優勝を遂げた東京国際大の大志田秀次監督も「どの監督さんも前半型ですが、われわれもうまく流れ乗れるか大事」とし、「昨年の経験者は3人。明日は新しい力を試しながら、備えていきたい」と述べた。