駒澤大(駒大)が3連覇を達成した。記録は5時間6分47秒で大会記録を3分21秒も更新。7区(17・6キロ)で49分38秒の区間新記録をマークした駒大の田沢廉(4年=青森山田)が3年連続で大会MVP選ばれた。

田沢が圧巻の走りを披露した。青学大・近藤幸太郎、創価大ムルワら各校のエースが顔を並べた激戦区。今夏の世界選手権に1万㍍で出場した学生長距離界のエースは、気温18度と高い中、額から汗を流しながら力走した。中盤以降も勢いは落ちず、終盤の上り坂では苦悶の表情も浮かべたが、強い気持ちで前へ足を出した。そして4年前にワンブイ(日大)が出した区間記録を43秒も更新した。

近藤、ムルワの激走も抑えて堂々の区間賞。これで4度出場した全日本ですべて区間賞(1年=7区、2年=8区、3年=7区、4年=7区)という快挙になった。

田沢は走る前から体調の良さを感じており「(大八木)監督には言ってなかったけれど、自分の中では49分台を目標に頑張った」。熱田神宮から伊勢神宮をつなぐ「パワースポット」で、田沢がまさに神懸かり的な走りを披露した。