東京代表が4年ぶり10回目の優勝を果たした。

最終9区(10キロ)の新谷仁美(34=積水化学)の激走で逆転した。東京の新谷は、トップの千葉と60秒差の2位でたすきを受けると追走。女子1万メートル、ハーフマラソンの日本記録保持者は、力強い走りでぐんぐんとトップとの差をつめ、5・8キロ付近でとらえ一気に抜き去った。2位千葉には逆に61秒差をつけた。

新谷は18年大会で4人抜きの激走、19年大会で区間記録(30分52秒)を打ち立てた。今回は31分8秒と自身の記録更新とはならなかったがレース後、喜びにあふれていた。テレビ局のインタビューに対し、「本当にうれしい気持ち。私はおいしいところももらっただけ。1人1人がよく頑張ってくれた。私はほぼ何もしていない。今回は東京10回目の優勝ということでいい節目になった。この場所はパワースポットのようなところ。力をもらいました」と話した。

大会は群馬が1区でトップに立ったが、2区から4区は長野、5区からは千葉と上位はめまぐるしく入れ替わった。東京は、1区と2区は8位、3区5位、4区4位、5区と6区、7区で3位、8区で2位と着実に順位を上げ、最後は新谷の力走で東日本18都道県の選抜チームの頂点に立った。

昨年は群馬代表として最終9区を走り、同代表を優勝に導いた不破聖衣来(せいら、19)は出場していない。