第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)に出場する21チームのエントリー選手が10日、公式ホームページ上に発表され、55年ぶりに出場する立教大(立大)は3年生以下16人が名を連ねた。

関東学生連合を含む21チーム中では唯一、4年生のエントリーが0人で臨む。

立大は今年10月の予選会で6位通過し、1968年(昭43)以来、史上最長ブランクを経て、本大会出場を決めた。

上野裕一郎監督(37)は合宿先からオンライン会見に出席し、「55年ぶりということで捨てるものがないので、チーム一丸となってシード権獲得を目指したい」と“10位以内”を目標に掲げた。キーマンは「チーム全員」とし、マネジャー16人を含む、63人全員での悲願達成を見据えた。

主務の豊田桃華さん(4年)も「失うものは何もない」と語り、「55年分の思いを乗せて、箱根路を走り抜ける」と覚悟を口にした。

上野監督は18年に就任。09年世界選手権男子5000メートル日本代表で、現役ランナーゆえ「日本一速い監督」と呼ばれている。練習では選手たちに並走し、「私に勝てれば、箱根駅伝に行けるよ」と鼓舞してきた。2024年の創立150周年に向けた記念事業として、同年1月の箱根駅伝本選出場を目指す「立教箱根駅伝2024」事業も追い風となり、大学一丸で1年早く本大会の出走切符をつかんだ。

シード権獲得へ向け、3年生5人、2年生7人、1年生4人がエントリーされた。12月29日に1~10区の出走者10人と、補欠6人の登録が行われる。