<陸上世界選手権>◇第8日◇17日◇モスクワ◇男子マラソン

 「外さない男」こと中本健太郎(30=安川電機)が、粘りのレースで5位入賞を果たした。序盤から積極的に先頭集団に食らいつき、一度はアフリカ勢に離されながらも、35キロで再び追いついた。最後は地力の差が出たが2時間10分50秒でゴールした。

 期待された川内優輝(26=埼玉県庁)は21キロ地点から遅れ始め2時間15分35秒で18位だった。

 10年前は世界選手権の代表に選ばれながら大会直前の故障で出場できず、今大会が世界選手権初レースとなった藤原正和(32=ホンダ)は2時間14分29秒で14位。09年の世界選手権で39位だった前田和浩(32=九電工)は2時間15分25秒で17位と順位を上げた。

 前回7位の堀端宏行(26=旭化成)は13キロ地点で棄権した。

 ロンドン五輪王者のスティーブン・キプロティク(ウガンダ)が2時間9分51秒のタイムで優勝した。1位キプロティク(ウガンダ)2位デシサ(エチオピア)3位トラ(エチオピア)4位ケベデ(エチオピア5位中本健太郎(30=安川電機)6位ダシウバ(ブラジル)7位パウラ(ブラジル)8位ツェゲイ(エチオピア)14位藤原正和(32=ホンダ)17位前田和浩(32=九電工)18位川内優輝(26=埼玉県庁)棄権堀端宏行(26=旭化成)【スタート】川内はレース前、堀端と談笑しリラックスした様子。帽子には首の後ろを守る日除けが付いている。川内は列の一番後ろからスタートした。スタート時の気温は24・4度、湿度は33%。【~5キロ】