今大会注目度NO・1選手は札幌山の手(北海道)3年の長岡萌映子だ。同校は昨年のウインター杯で初優勝し、インターハイ、国体と合わせ、3冠を達成。長岡はその立役者の1人だ。8月に長崎で行われた「第24回FIBAアジア女子バスケットボール選手権長崎/大村大会兼2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選」では、女子日本代表にも選出された逸材だ。

 武器は、180センチという高さと体の強さを生かしたインサイドプレーに加え、3ポイントシュートを高確率で決められる得点力。昨年のウインターカップ決勝では大会記録にあと1点と迫る50得点をたたき出している。今大会での記録更新にも注目が集まる。

 長岡のライバルといえるのが、金沢総合(神奈川)3年の宮沢夕貴だ。長岡と同じく180センチの高さを持つが、こちらはしなやかなプレーで得点を量産するタイプ。昨年行われた「第1回FIBA

 U-17女子世界バスケットボール選手権大会」では、得点ランキング2位(長岡は3位)、リバウンドランキング4位に入った実力を持っている。

 今年は宮沢擁する金沢総合が夏のインターハイを制し、長岡が中心の北海道選抜が秋の国体を制している。順当に勝ち上がれば準決勝で両者が直接対決をすることになる。2人にとって高校最後のウインター杯は、まさに雌雄を決する大会でもある。