<全国高校バスケット選抜優勝大会>◇女子1回戦◇23日◇広島グリーンアリーナ

 女子の白河旭(福島)がわずか7人の選手で全国に挑む。今日23日に開幕する全国高校バスケットボール選抜優勝大会「ウインターカップ」開会式が22日、広島市内で行われた。白河旭は15人の登録枠に届かない9人の選手登録で、2人はマネジャーという小所帯ながら初出場勝利を狙う。

 白河旭の選手登録は9人だけだ。部員は10人だが、うちマネジャーが3人。プレーヤーは7人だけという戦力で全国に挑む。今大会に参加する男女100校中、白河旭を除く99校が上限の15人を登録しているだけに異色の存在だ。井沢由佳主将(3年)は「少ない人数で、平均身長も下から3番目。そういう意味で注目されるかもしれませんが、今までやってきたことを生かせるようにやるだけ」と自然体を強調した。

 今日の初戦で城北(徳島)と対戦するが、勝機は十分あると感じている。「みんなのシュート率が上がってきた」と井沢主将。自身も1年から毎日の朝練で鍛えてきた3ポイントシュートとドライブインで得点を狙う。相手のプレスも映像で徹底的に研究し、対策を練ってきた。桑田粒哉監督(28)は「普段から対応力はあるので(プレス崩しは)任せるが、どうしようもなく困った時の対応は練習してきた」と余裕の表情。この日も宿舎で相手の映像を再チェックし、戦術を確認した。

 初出場だが緊張感もない。井沢主将は「楽しみの方が大きい。よっしゃ!

 という感じ」とリラックス。白河旭の9人は、堂々と晴れの舞台に立つ。【高場泉穂】