リオデジャネイロ五輪の金メダル候補の萩野公介(21=東洋大)と星奈津美(25=ミズノ)が「必勝パターン」で本番を迎える。5月下旬に日本を出発して海外4大会に出場し、スペインでの高地合宿を経て五輪開幕直前に現地入り。約2カ月半、海外で調整して五輪に臨むと、日本代表の平井監督が18日に明かした。

 2人は5月下旬にノルウェーに入って4年前に急死したダーレオーエンさんの冠大会に出場。さらにフランス合宿の後、欧州GPのカネ大会とバルセロナ大会に出場する。その後は標高2300メートルのスペイン・グラナダで合宿。7月初旬のフランスオープンに出場後、再びグラナダでの合宿を経てリオに入るという。

 グラナダから大会直前の現地入りは「必勝パターン」でもある。03年世界選手権では北島康介が100、200メートル平泳ぎともに世界記録で金メダルを獲得。昨夏は、萩野が右肘骨折のアクシデントに見舞われたが、世界選手権では星と渡部香生子が金メダルを獲得した。平井監督は「長期遠征になるが、水泳に集中できると思う」と話した。