元フィギュアスケート選手の小塚崇彦氏(27)が8日、都内で行われたスペシャルオリンピックス(SO)日本のチャリティートークショーに参加した。SOは、知的障害のある人にスポーツする機会、競技会の場を提供し、社会参加を応援する国際的なスポーツ組織。小塚氏は、昨年10月からドリームサポーターとして積極的に支援活動を行ってきた。この日は、有森裕子日本理事長(50)、ロンドン五輪柔道男子60キロ級銀メダリスト平岡拓晃氏(32)、元ミスユニバース森理世氏(30)らと活動への思いを語り合った。小塚氏は「自分が(選手に)がんばって、と応援しているのに、逆に応援されているような、鏡のような感じ。心地よい関係です」とスポーツを通じた支援の輪の素晴らしさを強調した。

 サポーターとして、3月18日から24日にかけて、オーストリアで開催される冬季世界大会に同行する。フィギュアの代表選手4人の練習に付き合うなど普段から支援をしているが、現地では「調整して、他の競技もまわり応援していきたい」と意欲十分だ。

 小塚氏は昨年3月に現役引退。しばらくはトヨタ自動車の社員として社業に専念していたが、今年2月からは社に籍を置きつつ、フィギュアスケートの普及活動を中心に再スタートをきった。普及活動のみならず、自身の滑りもあらためて磨いていく予定。「ゆくゆくはアイスショーなどにも出られればと思っています。今は感覚が鈍っていますが、お金をもらって滑るものなので、少しずつ練習してレベルを上げていければ」と話した。