世界記録更新&優勝-。競泳男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(20=早大)が25日、成田空港から合宿先のスペインへ出発した。

 標高2320メートルの高地シエラネバダで約3週間、泳ぎ込み、来月の世界選手権(競泳開幕23日、ハンガリー)に備える。

 1月に2分6秒67の世界記録を樹立。以来、世界選手権での世界記録更新&優勝の目標へ、努力を続けてきた。最後の追い込み時期となる、スペインでの勝負の3週間。「この3週間でより良い練習ができれば(前人未到の)2分5秒台の優勝もある」と前を見据えて言った。

 出発前に、驚きのニュースを知った。24日、イタリアで行われたセッテコリ杯男子400メートル個人メドレーでは、早大の先輩で、世界選手権3連覇を狙う瀬戸大也(23=ANA)が4分7秒99と自己ベストを更新。昨年リオ五輪の瀬戸自身銅メダルタイムを2秒近く上回る好タイム。渡辺も「すごい。刺激になります」と、発奮材料になった様子だった。