ショートプログラム(SP)で5位と出遅れた坂本花織(17=神戸FSC)が、フリー118・04点の合計172・72点で3位に入った。

 「手応え3%ぐらい」と振り返った前日12日のSPから一夜明け、「昨日あんだけ失敗したから、今日も失敗したら取り返しがつかない」と演技前から緊張は最高潮。最初のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプは成功したが、後半は転倒もあり「これじゃあ、オリンピックの『オ』も見えないので、頑張ります」と悔しさをかみしめた。

 今季から参戦するシニアは今回が2試合目。収穫を問う声にも「悔しさしかなかったです。心を入れ替えて、明日(14日)の練習からノーミスでできるようにやりたい」と真剣な表情を崩さなかった。10月から始まるグランプリシリーズに向けて、課題を巻き返しのパワーに変えていく。