女子ダブルスの米元小春、田中志穂組(北都銀行)は決勝で福島由紀、広田彩花組(再春館製薬所)にストレート勝ちし、初優勝した。

 全日本総合選手権準決勝の再現となった女子ダブルス決勝は、米元、田中組に軍配が上がった。「素直にうれしい。相手は粘りのあるペア。我慢することを意識してできたと思う」と米元。ストレート負けした2週間前の雪辱を快勝で果たすと、コート上で抱き合って喜んだ。

 25歳の田中が多彩なショットで相手を崩し、2歳上の米元が前衛で躍動。世界選手権銀メダルペアの強打を巧みな配球で封じた。4月のインド・オープンでSS初制覇を果たし、年間1位で乗り込んだ初舞台。田中は「相手には結構負けていたので、最高の舞台で絶対勝ちたいという気持ちが強かった」と話した。飛躍のシーズンを最高の形で締めくくった。

 リオ五輪金メダルの高橋、松友組も含め、日本女子ダブルス勢は、超ハイレベルで世界の頂点を争っている。