男子世界王者2人が明暗を分けた。今夏の世界選手権男子フリー57キロ級で初優勝した高橋侑希(24=ALSOK)は、決勝で長谷川敏裕(21=日体大)に先制されながらも12-4で逆転勝利。2年連続2度目の優勝を果たした。

 同グレコ60キロ級優勝の文田健一郎(22=日体大)は決勝でリオ五輪同級銀メダルの太田忍(24=ALSOK)と対戦。残り1分までのリードを守りきれずに4-5で逆転負けした。太田は2年ぶり2度目の優勝。

 同フリー65キロ級の高谷大地(23=自衛隊)は初優勝で、前日79キロ級を制した兄惣亮(28=ALSOK)との兄弟優勝を果たした。同86キロ級は白井勝太(22=日大)が初優勝。同グレコ77キロ級の屋比久翔平(22=ALSOK)と同82キロ級の前田祐也(23=鳥取中央育英高教)は3連覇した。

 女子はリオ五輪金メダルで世界選手権優勝の川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)が62キロ級で、土性沙羅(23=東新住建)が68キロ級でそれぞれ優勝。世界選手権55キロ級覇者の奥野春菜(18=至学館大)は53キロ級で優勝した。50キロ級は世界選手権48キロ級女王の須崎優衣(18=安部学院)を準決勝で破った入江ゆき(25=自衛隊)が2年ぶりの優勝を果たした。