日本カヌー連盟の古谷利彦専務理事は10日、昨年9月のスプリント日本選手権で起きた禁止薬物混入問題の再発防止策として、メンタルトレーニングの実施も検討していることを明らかにした。選手のドリンク保管場所への監視カメラや係員の設置、など含めて現在検討している。

 鈴木康大選手(福島県協会)の小松正治選手(愛媛県協会)への嫉妬から生じたこの問題について、「これからは、選手のカウンセリング等のメンタル面のサポートも検討している」と話した。12年ロンドン五輪前には国からの援助もあり選手へのカウンセリングを実施した実績があるが、以降は連盟としての指導はなかった。「心理学の資格を持った専門家が選手に帯同することも1つの方法として考えている」と説明した。