柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)女子代表が2日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行った。

 寝技稽古を中心に約3時間汗を流した。17年世界選手権48キロ級覇者の渡名喜風南(22=パーク24)は2年連続で世界代表に選出されたが、最終選考の4月の全日本選抜体重別選手権では2回戦敗退。「悔しい思いしかないが、世界選手権の優勝を目指す気持ちは強い。選ばれたので何としても一本を取る柔道で勝ちたい」と2連覇に向けて闘志を燃やした。

 4月にパーク24に就職して新社会人となった。帝京大時代は大学近くの寮で生活していた。環境の変化として「満員電車」を挙げ「研修よりも満員電車がつらいです…。あんな闘いを繰り広げるとは思わなかった。自分で『やばい』と思ったら降りています」と、世界女王の思わぬ悩みを打ち明けた。