バスケットボール男子のBリーグは7日、都内でチャンピオンシップ(CS)に向けての記者会見を行った。

CSのテーマ「ここから先は、結果こそ全て。」をふまえ、昨季準優勝で今季はワイルドカードとして出場する川崎ブレイブサンダースの辻直人(28)は「昨年は目の前で優勝する様子を見て、言葉どおり優勝への悔しさを一番味わった。その悔しさを背負って今シーズン戦ってきたので、今年こそなんとしてもタイトルを取りたい」と闘志を燃やした。

 川崎は来季からはDeNAにクラブのオーナーが移るため、今季が東芝がオーナーとしての最後となる。「歴史の長いチームで、今まで川崎にかかわった方々が培ってくれたチームでもある。最高の恩返しをする舞台は整っているので、そこで優勝したい」と決意を新たにした。準々決勝の東地区王者の千葉ジェッツと対戦に「正直、できたら避けたい相手だった。昨季は準々決勝で栃木ブレックスが千葉に勝って優勝したので、験担ぎとして都市伝説のように語り継がれる結果を作りたい」とにやりと笑った。

 千葉の司令塔富樫勇樹(24)は「勝ち上がっていったら、川崎さんとはいずれ当たるんだろうなとは思っていた。ニック(ファジーカス)選手が日本国籍を取得してから1試合レギュラーシーズンで対戦して、想像以上に強かった。うちにはホームアドバンテージがあるので、やるしかないと思っている」と力強く言った。富樫は今季最多の3点シュートを決めた辻への警戒を強め、「3点シュートを決めた後のパフォーマンスをやっているのを見るとイラっとするので、見たくないです」と辻を見て苦笑いした。

 CSには東、中、西の各地区上位2クラブと、ワイルドカードとして3位以下で勝率上位の2クラブ、全8クラブが出場する。東地区は千葉、アルバルク東京、中地区はシーホース三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、西地区は琉球ゴールデンキングス、京都ハンナリーズ。ワイルドカードは川崎、栃木。準決勝までは2戦先勝方式で争われ、1勝1敗のとなった場合は第2戦終了後にインターバルを経て第3戦を行う。準々決勝は5月12、13日、準決勝は同19、20日。会場は上位チームのホームとなる。決勝は26日に横浜アリーナで行われる。賞金は優勝が5000万円、準優勝は2000万円で3位決定戦は行わない。