日本ラグビー協会は23日、6月のテストマッチ3試合に臨む日本代表メンバー33人を発表した。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)が指揮官を兼任するスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズから主将を務めるリーチ(東芝)やフッカー堀江(パナソニック)ら30人が選出され、代表との連携が色濃く出た構成となった。

 フランカー徳永(東芝)ら複数のポジションをこなす「マルチプレーヤー」にも重点を置いた。世界ランキング11位の日本は9日と16日に同14位のイタリア、23日に同12位のジョージアと対戦する。両国とも世界有数の強力なスクラムが特長で、19年W杯日本大会1次リーグで対戦する同2位のアイルランドと同5位のスコットランドを想定した戦いとなる。都内で会見したジョセフHCは「準備として大事な機会。(2連勝の)サンウルブズで選手のパフォーマンスが良くなり自信が出た。代表戦で裏付けしたい」と3戦全勝に自信をのぞかせた。6月のテストマッチを経て、1年4カ月後に迫るW杯の出場選手を固めていく方針だ。W杯ベスト8を目標とする「ジョセフジャパン」にとって、日本の“現在地”が分かる3戦となる。【峯岸佑樹】