東京都板橋区の区立小豆沢体育館が、2020年東京オリンピック(五輪)イタリアのバレーボール男女代表チームの練習会場になることが決まった。29日、板橋区役所で坂本健区長とイタリアオリンピック委員会のカルロ・モルナーティ事務総長が協定書に調印した。大会前と大会期間中に同体育館を使用する。

 バレーボール・イタリア代表の世界ランクは男子4位、女子7位と世界トップレベルで、特に男子は12年ロンドン大会で銅、16年リオデジャネイロ大会で銀と、五輪2大会連続メダルを獲得しているの強豪。坂本区長は「子どもたちや区民が世界のトップアスリートを目にし、夢や希望を与えてくれることを心待ちにしている。ベストなパフォーマンスができるように全力で支えていきたい」と歓迎した。

 板橋区は81年に区立美術館で開催した「第1回イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」をきっかけにイタリア・ボローニャ市と交流が続き、05年に友好都市交流協定を締結するなどイタリアとの関係は深い。期間中は公開練習など、区民と選手の交流の場も設定される。モルナーティ事務総長は「バレーボールはイタリアでもサッカーと同じくらい人気スポーツ。日本で金メダルを取りたい。夢を皆さんと共有していきたい」と期待していた。