世界ランク12位の日本は同21位の韓国にフルセットの3-2(27-29、25-19、16-25、28-26、15-12)で逆転勝ちして3勝3敗とした。韓国は6敗。

 14人の登録選手中13人をコートに送り出す総力戦だった。第1セットを先にセットポイントを奪いながら逆転で落とした日本は、第2セットに入ると山内昌大(24=パナソニック)のクイックが要所で決まるなど攻撃が機能。山内、西田有志(18=ジェイテクト)のサービスエースもあって奪い返した。

 韓国の巧みなブロックに第3セットを失って追い込まれたが、第4セットは高橋健太郎(23)、李博(27=以上東レ)、大竹壱青(22=パナソニック)らがスパイク、サーブで得点を重ねて再びタイ。最終セットは福沢達哉(31=パナソニック)がパイプ、強打で持ち味を発揮して勝利をつかみ取った。最年長の福沢がチームトップの19得点をたたきだした。

 矢島久徳強化委員長の話 韓国が持ち味を出しきった戦いをしていたのに対し、日本は勝利の大きな喜びはあるものの、選手自身がまだまだできることができておらず、課題も感じた試合だった。それでも勝ち切れたことはチームにとって成長への糧となるに違いない。

 次週はいよいよ日本ラウンド。ブラジルからの長距離移動を経ての試合となるが、しっかり準備をして強豪国(ブルガリア、ポーランド、イタリア)相手に、存分に力を発揮していきたい。

 

 <男子ネーションズリーグ>国際バレーボール連盟がワールドリーグに代わる大会として今年新設。16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには開催国のフランスと上位5カ国が出場し、優勝を争う。