ラグビーのイタリア代表(世界ランク14位)が14日、同11位日本代表とのテストマッチ第2戦(16日、ノエビアスタジアム神戸)に向けて、神戸市内のホテルでメンバー発表を行った。

 アイルランド出身のコナー・オシェイ監督は“日本度外視”で自チームに焦点を絞る姿勢を強調。17-34で日本に敗れた第1戦(9日、大分銀行ドーム)の先発FBだったミノッツィをWTBに移し、ニュージーランド出身のヘイワードをFBで起用するなど、先発が2人入れ替わった。

 記者会見で口を開いたオシェイ監督と3人の選手に共通するのは、日本の個人選手名が出てこないことだった。「注意すべきプレーヤー」を問われた指揮官は「正直に答えると、日本と戦うことよりも自分たちのことに集中している。試合の中でどういうプレーをすることができるか」とキッパリ。身長193センチのNO8ステインも日本について「印象は試合(第1戦)をしても変わらない。かなりハードワークする。でも、相手より自分たちのパフォーマンスに集中している」と、姿勢を変えることはなかった。

 日本特有の蒸し暑さもイタリアにとっては難しい材料となるが、徐々に順応してきている様子。「チャンスで(トライを)取り切る力」「セットプレー」などの言葉は出てきたが、戦術面などに関しての具体的な言及は避けている様子。「本気モード」が漂うイタリアを象徴するように、最後は先発起用されるFBヘイワードが「先週は日本が喜んでいたけれど、今週は自分たちがそこに到達したい」と力強く言い切った。