日本がイタリアとのテストマッチ第2戦に22-25で敗れた。世界のトップ10に位置付けられる「ティア1」チームからの史上初の連勝はならなかった。後半に最大16点差を付けられたが、NO8マフィ、FB松島のトライで反撃。それでも、反則からPGで再び突き放され、逆転はならなかった。日本は23日に世界12位のジョージアと対戦する。

 日本が反則で勝利を逃した。後半25分にNO8マフィが左サイドにトライ。疲労から足が止まり始めたイタリアに対し、残り15分で2点差。逆転への期待感が一気に高まったが、同32分、34分に自陣での反則から立て続けにPGを決められ、1トライ1ゴールでは追いつかない8点差に広げられ、自ら勝機をつぶした。

 試合開始4分でロックのアニセが危険なプレーで10分間の一時退場。試合を通してレフェリーの反則の基準への対応にも苦しみ、流れを呼び込めなかった。プロップ稲垣は「反則で陣地を取られすぎて、攻撃的なキックが使えなかった。レフェリーに対応するまでに2トライを奪われたのが敗因」と自滅を強調した。

 それでも、最大16点差から強豪を相手に2トライを返すなど、完勝した第1戦に続き、攻撃面では手応えも得た。フッカー堀江は「ボールを継続さえできればあそこまで点差も詰められる。今までならぼろ負けしていたと思うし、チーム力は上がっている」と前を向いた。次戦は23日にスクラムに絶対の自信を持つジョージアと対戦する。19年ワールドカップ日本大会をにらんだ欧州勢との3連戦を勝利で締めくくる。【奥山将志】