フィギュアスケート女子で平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)が28日、愛犬の秋田犬「マサル」との近況を語った。

 丸善インテックアリーナ大阪で行われたアイスショー「ザ・アイス」に出演。観客と一体になるダンスレッスンでは先生役となり、「マサル、マサル」と声を出す振り付けで喜ばせた。「振り付けは振付師さんとの共同制作。私が『マサル』というのを提案したの。どうやら(観客に)ウケてもらって、うれしく思います」と笑顔を見せた。

 マサルは2月の平昌五輪後に話題となり、5月に秋田犬保存会から子犬を贈呈された。気になる現在のマサルについて、ザギトワは「マサルの話は永遠に話せるわ!」と興奮気味。身ぶり手ぶりを加えて、説明した。

 「生まれてからずっとマサルと生きてきている感じがする。マサルは非常に優しくて、やんちゃで、いたずらっ子。『ダメだ!』って私が言っても、それを絶対にやるの(笑い)。ベッドの上に上がるのは禁止。でも『ダメよ』と言っても、かかってくる。それをまた『ダメ』って言っても、ベッドの周りをぐるぐるして落ち着かないのよ。でも、毎日が非常に充実しています」

 そう苦労話を披露しながらも、マサルとの毎日を楽しんでいる様子だった。この日は今季の新ショートプログラム(SP)「オペラ座の怪人」を世界初公開。3回転ルッツで転倒があったものの、難しい入りからのダブルアクセル(2回転半)と、手を挙げての3回転フリップに成功。水色の衣装で新しいイメージを印象づけ「まだ滑り込んでいない。これからたくさん練習して、非常に難しいイメージを観客に伝えられるようにしたいです」と意気込んだ。

 フリーについては「カルメンを滑ります」と明かした。