本番前に難敵!? 8月のジャカルタ・アジア大会柔道男子100キロ超級代表の王子谷剛志(26=旭化成)が3日、宮崎県延岡市での強化合宿で悩みを打ち明けた。

 毎夏恒例の延岡合宿では、延岡市や地元企業などから宮崎県産の豚肉や地頭鶏などが男子代表に贈呈される。選手は稽古後、宿舎で調理された名産に舌鼓を打ち、モチベーションアップにつなげている。王子谷は「延岡はおいしいものがたくさんあって、毎年困る。大好きな肉はうまいし、最高の街。差し入れも本当にありがたい。今年は食べ過ぎというか…(体重が)戻ってしまった」と苦笑いした。

 7月のスペイン合宿後、代表の井上康生監督らに直訴してイタリアでの「居残り稽古」を敢行した。これまでの国際合宿では必ず日本食を持参していたが、今年は対応力を身に付けるために“脱日本食”に挑戦。現地ではピザやパスタなどを主食にし、さらに厳しい稽古で体重は6キロ減の142キロまでになった。しかし、7月31日に延岡入り後は宮崎の名産を食べ過ぎて148キロに戻ったという。超級のため体重制限はないが、「アジア大会までに少し(体を)絞らないと。今日は控えめにする」と小食宣言した。

 2連覇が懸かるアジア大会に向けては「結果が全て。今は進化を求めて、いろいろなことに挑戦している。しっかりと勝って、次につなげたい」と力を込めた。