卓球男子の張本智和(15=エリートアカデミー)が13日、ワールドツアーのブルガリア・オープン(14日開幕)参戦のため、羽田空港を出発した。7月下旬に出場した同ツアーのオーストラリア・オープン以来の遠征。約2週間、ナショナルトレーニングセンターで前回大会で出た課題に取り組んできた成果を見せる。「台上のストップだったり、ラリーの練習をしてきた。最近はラリーになる前に失点してしまっていたので」と弱点克服に意欲を燃やす。

 今遠征は、ブルガリア・オープンと21日開幕のチェコ・オープンに出場する。チェコ・オープンは昨年8月に史上最年少優勝を果たした思い出の地。今年も6月のジャパン・オープンで優勝するなど活躍しているが、思い出の地でさらなる飛躍を期している。「あれからもう1年なんだと思う。意識している。まずブルガリアで勢いをつけてチェコに入りたい」と気合を入れる。

 夏休み真っ最中だが、夏らしいことはほとんどしていないと言う。夏休みの宿題もまだ3割しかしていない。ただ、昨年はチェコ・オープンで優勝し、その勢いで宿題も終わらせたように「今年もそうなればいいですね」と笑う。2大会で3種目に出場する。「どれかで優勝したい」と高い目標を掲げ旅立った。