16年-17年シーズン準優勝の川崎ブレイブサンダースは、滋賀レイクスターズとのホームとどろきアリーナ初戦を76-64で勝利し、開幕3連勝を飾った。

昨季途中の東海大九州在学中に特別指定選手として加入した23歳の林翔太郎が、2本の3点シュートを含む12得点と躍動し、シュート決定率も70%を超えた。自身初めてのヒーローインタビューにも選ばれ、照れながら「応援ありがとうございました」と笑顔だった。

ドライブとシュートを得意とする林は、試合3日前の練習後、主将の篠山竜青(30)から「積極的にドライブを仕掛けて良い」と声をかけられたという。

「先輩から『思い切りいけ』と言われて吹っ切れた」と林。「川崎のバスケのスタイルがあったので、崩さないように、ミスしないようにと消極的になってしまっていた。竜青さんの一言で変われました」とすがすがしい笑みを浮かべた。

1本目の3点シュートをきれいに入れると、「シュートタッチも良かった」と積極的にゴールを狙う。この試合で合計7本のシュートを放ち5本成功。「率直に良すぎました」と声を弾ませた。

林の開幕節の千葉との2連戦の出場時間はそれぞれ1~2分だったものの、この試合では23分29秒コートに立つ大幅増。北卓也監督(46)も「監督がこう言うのもなんですが、びっくりしてます。ディフェンスも頑張ってましたし、良い活躍をしてくれました」と目を細めた。

篠山はアーリー杯や開幕節の千葉戦での林の様子を見て、「ディフェンスのポジショニングの反応も速くて良い感覚を持っているし、(195センチと)背も高いのに、少し自信なさげになのが見受けられた」と言う。長谷川技(29)ら、林と同じスモールフォワード(SF、3番)の選手との持ち味の違いからも「コーナーからスリーポイントを狙ってディフェンスも頑張るスタイルが川崎の3番は多いけれど、林にはもっとドライブしてアタックして得意なプレーを出してほしいとの思いで声をかけた」。今日の林の活躍に「うれしかったですね」と若手の活躍を喜んだ。

川崎は13日にも滋賀と対戦する。