昨季王者で現在東地区3位のアルバルク東京は、昨季西地区王者で今季も同地区首位を走る琉球ゴールデンキングスに53-67で敗れた、今季3敗目を喫した。

第1Q(クオーター)入りから琉球の堅い守備に阻まれ、苦しい体勢からのシュートが続く。ディフェンスリバウンドでもディフェンスリバウンドを徹底して取られ、トータルの数で琉球を13本下回った。

その中でも、昨季新人王の馬場雄大(22)が試合終了まで気迫のこもったプレーを見せた。チーム最多の15得点、唯一の2桁得点をマーク。第4Q残り24秒にはダンクシュートも軽々と決め、最後まで気持ちをボールにぶつけた。

昨季、筑波大4年在学中ながらA東京とプロ契約を結んでプレーし、優勝も味わった馬場は、2季目をまた違う思いでコートに立っている。「昨シーズンも(田中)大貴さんがいない時間もありましたけど、点数を取るだけではなくてチームの流れを作れるように意識している。どっちがコートに出ても良いバスケの展開ができるようにしたいし、僕がいる時間のアルバルクのバスケを、勝ちパターンを作りたい」。頼もしい言葉も口にしながら、22歳はさらなる高みを求めていく。「もうルーキーではないので、出た選手の中で輝いていけるかどうかだと思っている。新人王をとった次の年にはベスト5を目指したいですし、上へ上へと目標を高めに目指してやってきたい」。

今後は日本代表の活動も活発になり、月末には富山でW杯アジア2次予選の2連戦も控えている。「(八村)塁や(渡辺)雄太がいない中で、結果を出して応えたい。地元富山での開催も楽しみですし、声援を力に勝ちに行きたい」と力強く意気込んだ。