世界9位の錦織圭(28=日清食品)が、いきなりの金星発進だ! 4大大会歴代最多20度の優勝を誇る同3位のロジャー・フェデラー(スイス)に7-6、6-3のストレートで勝ち、B組で最高の滑り出しを切った。

対フェデラーとしては、14年のマイアミオープン以来4年ぶり3度目の勝利となり、連敗を6で止めた。

今年の錦織は、10月のマスターズ上海大会、11月の同パリ大会でともに準々決勝でフェデラーと対戦したが連敗した。今大会前は「セットを取れてないので、何かを変えないと行けない」と話していた。敗れた2大会は「今年で最も疲れていた」と打ち明けていたが、今大会は「ちゃんと休養を取って、体もメンタルも備えるようにしてきた」と調整してきた。

第1セットは、ともにキープしあい、タイブレークに突入し、これを7-4で制した錦織が先取した。第2セットは一転、ブレークしあう展開から始まった。錦織は第1ゲームにブレークを許したが、すぐさま第2ゲームにフェデラーのミスショットなどもあって、ブレークに成功。その後も、持ち前の展開力を発揮し、フェデラーのミスを誘う場面が何度もあった。終始、落ち着いた様子の錦織は、第6ゲームもブレーク。その後も危なげない展開で、試合巧者のフェデラーが息を吹き返す間を与えず、ストレート勝ちをおさめた。