スポーツ庁が実施するアスリート発掘事業「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」(J-STAR プロジェクト)の1期生終了式が24日、都内で行われた。昨年6、7月に五輪・パラリンピック合わせて1303人がエントリー。3段階の選考を経て、五輪37人、パラ12人の「金の卵」が終了式を迎えた。

修了生のうち6人は、競技転向1年でそれぞれの競技団体で年代別強化・育成レベルの選手に選ばれた。全日本レベルの大会や、アジアパラやW杯など国際大会で活躍する選手も多い。修了生1人1人を握手で激励した鈴木大地長官は「みんなの1年前と違う顔つきを見て、本当にやってよかったと思った。今後も、若い人たちの可能性を引き出していきたい」と話した。

終了式では、7人制ラグビーの上田芽生(16=愛媛・松山東高)とパラ水泳の岡島貫太(14=愛知・若園中)が決意表明。バスケットボールから転向した上田は「人生を変えてくれたプロジェクト。バスケットボールでオリンピックに出る夢を、ラグビーでかなえたい」と話した。5歳から健常者とともにスイミングスクールで競技をしていた岡島は「目標は(リオ大会メダリストの)山田拓朗さん。パラリンピックで金メダルをとりたい」と、目を輝かせながら話していた。