女子は初優勝に挑む聖和学園(宮城)が、93-59と鳥取城北に快勝発進した。米ルイビル大進学が決定している3人制女子日本代表の今野紀花(3年)が22得点11リバウンド5アシストと活躍した。郡山商(福島)、山形商も2回戦に進出した。男子は一関工(岩手)が初戦敗退。今日24日は男子が4校、女子が3校登場する。

178センチ今野が新ヒロインに名乗りを上げる。テレビカメラや写真撮影の報道陣が、用意されたスペースに収まりきれないほどの注目ぶり。試合後は全24試合中、1人だけ“特別室”で取材対応。先月下旬に女子では極めて異例の米大学進学が決まっただけに「(報道陣の)数に少し驚いたけれど、米国に行くというのは、そういうこと。日本では誰にも負けたくない。この大会で上に行きたいし、会場を沸かせるプレーをしたい」。男子でジョージ・ワシントン大進学から日本代表まで上り詰めた渡辺雄太(24=グリズリーズ)や、八村と同じ道を歩む決意と覚悟を言葉にした。

大差となり第4Qは温存されたが、計27分間出場で22得点11リバウンド。「リバウンドにたくさん飛び込めたことが一番良かった」と自己評価した。同時に守備面はチームとしても、個人としても反省。「明日からはもっと圧倒しないといけない」。今日24日の山形商戦に気を引き締めた。

4月には日本代表候補合宿に参加した。7月のアジア大会では3×3日本代表として銀メダル獲得。10月のU18アジア選手権準優勝も導いてきた。「まずは岐阜女(全国総体2位)に勝って8強。目指すのは優勝」。愛らしい笑顔の中に、自信もみなぎらせた。【鎌田直秀】