秋田勢がアベック優勝を達成した。女子決勝は湯沢翔北(秋田1位)が郡山商(福島1位)を79-55で下して初優勝。男子は能代工(秋田1位)が明成(宮城1位)を81-51で下し、10年ぶり16度目の優勝を果たした。

東北制覇はあくまでも序章にすぎない。湯沢翔北が郡山商を攻守で圧倒した。6年前の決勝で敗れた相手からのリベンジVにも斉藤可怜主将(2年)は「目標にしていたのでホッとしている。今年こそ全国8強以上に行きたい」と、その目はすでに全国に向かっていた。

昨夏の全国総体では津幡(石川)に6点差の惜敗。ウインターカップでも津幡と3位決定戦を戦った昭和学院(千葉)に69-100とともに初戦で敗れたが、全国トップクラスとの対戦で、2年生主体の若いチームは手応えを感じとった。「今年は対応力と判断力に優れている。全国で勝てるチームにしたい」と樋渡真監督(54)も色気十分だ。

3点シュート7本を含む35得点と大活躍の浅利千(2年)は「自分たちの代で初優勝できて気持ちも高まる。より高いレベルを目指したい」と決意を新たにしていた。【野上伸悟】