フィギュアスケートの4大陸選手権(米アナハイム)女子で初出場初優勝を果たした紀平梨花(16=関大KFSC)が9日(日本時間10日)、会場のホンダセンターでフリーから一夜明けた心境を明かした。

前夜は記者会見が終わったのが、日付をまたぐ直前。そのまま午前3時半ごろまで起きていたといい「(祝福の)ラインを返したり、ストレッチしたりしていました」。この日の午前中には母、トレーナーとイタリア料理店を訪れてリフレッシュし、同じ初出場初優勝だった18年12月のグランプリ(GP)ファイナルとの違いにも「本当に海外の試合の2つ、という感じにしか捉えていなくて。とにかく全力を尽くそうという感じでやっていました」と冷静に振り返った。

10日にはエキシビションがあり「(ファンからのメッセージを)まだ読んでいないので、今日帰ってから(読みたい)かな。ファンレターを集めて飛行機で読んだり、プレゼントの写真を撮ったりもできたらなって思います」。アナハイムで過ごす残りの時間は、つかの間の気分転換となりそうだ。

帰国後は大会前に亜脱臼と診断された左手薬指の精密検査を受け、問題がなければチャレンジカップ(21~24日、オランダ)、世界選手権(3月、さいたま市)へと進んでいく。チャレンジカップに向けては「『ポイントを取るためにはいいかな』って思って入れました。ショートプログラムでミスがあったりするので、(GP)ファイナルの時の感じを思い出して、自信を付けたい。ショートを確認して、あとは万全の状態でいつも通り不安無くできるか、です」とテーマを掲げた。