日本スポーツ振興センター(JSC)は15日、20年東京五輪・パラリンピックの主会場となる「新国立競技場」の整備事業について現状報告した。都内での記者会見に出席した、JSC新国立競技場設置本部長の今泉柔剛氏は「全体的に工期通り、コストコントロールもできている状況」と説明した。

屋根部分の鉄骨工事はすでに2月いっぱいで終え、同本部高橋武男氏は「屋根は8割くらい完成した。軒、ひさしは9割張られている状態」とした。

屋根部分の全工程完了は予定通りの5月中旬となる見通し。3月からはフィールド部分にも着手し、コンクリートを打ち、配管を張り巡らせる工事に取り掛かっているという。

配管工事を終えたのちに土、芝の順に入れ、最後にトラックを整備する。観客席上部の南北2カ所に設置される大型映像ビジョンも北側のものは足場も外され、観客席も1万6000席ほど設置。東側の入場ゲートには、旧国立競技場から移された2壁画の設置も完了した。

「木と緑」をデザインテーマに掲げた新国立競技場は16年12月に着工。19年11月末の完工を目指している。