中地区首位の新潟アルビレックスBBが初のチャンピオンシップ(CS)進出を決めた。勝てば自力で進出決定の中、同5位の三遠ネオフェニックスに76-55で快勝。同時に同3位富山グラウジーズがシーホース三河に敗れたため、中地区2位以内が確定した。第1クオーター(Q)、Cダバンテ・ガードナー(27)の15得点などで主導権を握ると、後半に引き離し21点の大差をつけた。中地区首位を走りながらCSにコマを進め、次は地区優勝に照準を定める。

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タイムアップの瞬間、新潟のベンチは穏やかだった。笑みを浮かべながら選手同士でタッチをかわし、アウェーに駆けつけた新潟のファンに一礼した。

圧勝だった。第1Qで奪った5点のリードは、試合終了時は21点差になった。弾みをつけたのはガードナーだ。第1Q、8-11から連続9得点。逆転するとともにリードを奪った。「とにかく絶対に勝ちたかった」。主砲の意気込みはチームに伝わった。この後、三遠に先行を許さず、Qを重ねるごとに点差を広げていった。

前節のホーム川崎戦(27日)の敗戦から気持ちを切り替えた。「川崎戦は大事な試合だったけど、60試合のうちの1つには変わりない」。PG五十嵐圭(37)は川崎戦後、若手にアドバイスし、チームに気持ちの切り替えをうながした。それはすぐに浸透した。主将のPF鵜沢潤(37)は「今日はいつも通りの雰囲気だった。1試合1試合の積み重ねでCSも決まった」。この日はベンチ登録11人が全員出場。リバウンド44、スチール6。チームが結束して要所を締め、失点を50点台に抑えた。

庄司和広監督(44)は「いつも支えてくれているファンには感謝しかない」とCS決定を報告するように言った。Bリーグ初年度の16-17年はB1残留が目標だった。昨季は終盤までCS進出を争ったが、果たせなかった。今季は文句なし。11月4日の横浜戦で首位に立つと、ここまで譲らずに目標に到達した。

ただ、チームの狙いはここではない。「選手も当然、もう1つ上を狙っている」。庄司監督は中地区優勝に狙いを向けた。五十嵐は「引き締めるところは引き締める。目の前の試合に集中する」。三遠戦連勝を地区王座獲得に向けた1歩にする。【斎藤慎一郎】