柔道の18年世界選手権女子52キロ級金メダルの阿部詩(18)が3日、都内で行われた日体大の入学式に出席した。

紺色のパンツスーツ姿で新入生1822人を代表して宣誓した。大学生活について「人との関わりが広がるので、いろいろな知識を持って成長したい。そして、4年間で東京五輪が一番大切になるので、五輪だけを見て進みたい。自分に集中して、どうやって強くなれるかだけを考えたい」と決意表明した。

阿部は昨年の世界選手権と同11月のグランドスラム(GS)大阪大会を制し、今夏の世界選手権東京大会(日本武道館)代表に内定している。2月に左肩を負傷し、GSエカテリンブルク大会を欠場したが「内定している分、焦ることはない。1日1日の時間を大切に(世界選手権)2連覇出来るための準備をしっかりしたい」と前を向いた。

式後には、スピードスケート女子1500メートル世界記録保持者で日体大助手の高木美帆(24)と屋外で記念撮影した。阿部は「ライオン像」にまたがって、笑みを浮かべた。ライオン像は15年3月に三越からライオンをシンボルマスコットとする日体大に寄贈された。「背にまたがると願いがかなう像」として知られ、同大のシンボルとなっている。